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映画なら、さしずめ、『Funk Soul Sisterたちの逆襲』、『帰ってきたFunk Soul Sisterたち』というところか。
またまたUKの再発専門の大手Aceさんです。女性ソウルの中でもファンキィなモノを集めたコンピ、Funk Soul Sistersシリーズの最新盤。リリースありがとう !
レーベル名はfunkモノを主体としたBEAT GOES PUBLIC( BGP)。表ジャケにHoney & The Beesのいかにも、という写真を持ってきたこのコンピ、元気なモノを聴きたい人にはお薦めです。
●Return of Funk Soul Sisters / various (2005)
有名どころから よく知らない(←私が、です。)人まで、アルバムにも収録されている曲から未発表曲まで、と色々ですが、なかなかよい顔ぶれが揃っているという印象。収録曲の時代背景としては1969〜1974年。
まず、Jackie Moore (クレジットにわざわざ(Miss)ってついてるのが笑える! 初期シングル盤での記載がこうなっているらしい。)、Tommie Young、Elsie Mae(JB ファミリー)、Millie Jackson、Inez Foxx、Marie Adams(Johnny Otis showのシンガー)、Jean Knight、あたりの有名どころの人たちの曲は、バックのサウンドも手堅く、文句無し。“売れた人(曲)”っていうのはこういう風に、さッと聴いただけで格の違いがわかるんだなぁ、とぼんやり思う。(私はB級のものでも好きなものは好きですけど。)
中でも、Inez Foxxの曲は初めて聴いたのだが、私はこういうちょっとラテンも入ったようなユルいダンス曲が大好き。 これまでInez Foxxといえば、兄チャーリーとのヒット・デュエット曲のMockin' Bird での小気味良いシャウトぶり、Staxに移ってからのソロでの成熟したソウル曲のイメージだけだったが、その間にこんな時代があったとは知らなんだ。儲けちゃったな、という感じ。それにしても、この人はアニマルプリントの衣装、よく似合います。今回掲載されてる写真はトラ柄。
Elsie MaeはJames Brown ファミリーの女性シンガーはの中では、珍しく声が低くてもっさりファンキィ。Lyn CollinsとかMarva Whitneyとか、カッコいいとは思うけど、声が高い人は続けて聴くと疲れるので私は個人的にはちょっと苦手なんだ。だから、このElsieのゆったりした感じは心地良い。曲はタイトルからわかるように、もちろん、Fontella Bassのヒット曲Rescue Meへのアンサーソング。この曲とInezの曲ならエンドレスでダラダラと踊り続けられるな。
そして、今回の私の“大当たり”は、Annette Snell。昔、ソウル・コレクターのオジサマたちから、“これを聴ききたまえ”テープを作っていただくと、必ずこの人の曲が入っていたのを思い出す。もちろんシングルしか出してない人らしく、私はお皿を一枚も持っていませんが、ようやくここで出会えてウルトラ嬉。彼女の声は、もう少し低音を太くすればMavis Staplesの声によく似ている。息遣いとかもそっくりだよぅ。
もう1人、初聴で“大当たり”は、 Betty Moorer。Isley Brothers のIt's Your Thing へのアンサーソングだが、へんにいじらず、あのまんまの感じでイナタく歌ってるこのテイクは嬉しい !
あと、このコンピで唯一2曲入っているのが、Little Rose Littleという人。何やら珍しいテープを掘り起こしてきたらしいが、私が苦手な高音系の人ながら、.高めシャウトはちょっといい。元のテープのせいか途中で音圧が微妙に上がり下がりするのは、オフ・センターのアナログを聴いた時を思い出して、ご愛嬌。
ここまで挙げてこなかったその他の曲も悪くはないが、slyに似てたり、後期のThree Degreesに似てたり、B級のblack movieのBGMに使われてそうな曲とか、なんとなくどこかで聴いたことがある感じ。それはそのまま、あの時代のダンス曲っていうことで、好きな人にはバッチリなんだろうと思います。
★★ 試聴可 : 写真をクリックして下さい ★★
またまたUKの再発専門の大手Aceさんです。女性ソウルの中でもファンキィなモノを集めたコンピ、Funk Soul Sistersシリーズの最新盤。リリースありがとう !
レーベル名はfunkモノを主体としたBEAT GOES PUBLIC( BGP)。表ジャケにHoney & The Beesのいかにも、という写真を持ってきたこのコンピ、元気なモノを聴きたい人にはお薦めです。
●Return of Funk Soul Sisters / various (2005)
有名どころから よく知らない(←私が、です。)人まで、アルバムにも収録されている曲から未発表曲まで、と色々ですが、なかなかよい顔ぶれが揃っているという印象。収録曲の時代背景としては1969〜1974年。
まず、Jackie Moore (クレジットにわざわざ(Miss)ってついてるのが笑える! 初期シングル盤での記載がこうなっているらしい。)、Tommie Young、Elsie Mae(JB ファミリー)、Millie Jackson、Inez Foxx、Marie Adams(Johnny Otis showのシンガー)、Jean Knight、あたりの有名どころの人たちの曲は、バックのサウンドも手堅く、文句無し。“売れた人(曲)”っていうのはこういう風に、さッと聴いただけで格の違いがわかるんだなぁ、とぼんやり思う。(私はB級のものでも好きなものは好きですけど。)中でも、Inez Foxxの曲は初めて聴いたのだが、私はこういうちょっとラテンも入ったようなユルいダンス曲が大好き。 これまでInez Foxxといえば、兄チャーリーとのヒット・デュエット曲のMockin' Bird での小気味良いシャウトぶり、Staxに移ってからのソロでの成熟したソウル曲のイメージだけだったが、その間にこんな時代があったとは知らなんだ。儲けちゃったな、という感じ。それにしても、この人はアニマルプリントの衣装、よく似合います。今回掲載されてる写真はトラ柄。
Elsie MaeはJames Brown ファミリーの女性シンガーはの中では、珍しく声が低くてもっさりファンキィ。Lyn CollinsとかMarva Whitneyとか、カッコいいとは思うけど、声が高い人は続けて聴くと疲れるので私は個人的にはちょっと苦手なんだ。だから、このElsieのゆったりした感じは心地良い。曲はタイトルからわかるように、もちろん、Fontella Bassのヒット曲Rescue Meへのアンサーソング。この曲とInezの曲ならエンドレスでダラダラと踊り続けられるな。
そして、今回の私の“大当たり”は、Annette Snell。昔、ソウル・コレクターのオジサマたちから、“これを聴ききたまえ”テープを作っていただくと、必ずこの人の曲が入っていたのを思い出す。もちろんシングルしか出してない人らしく、私はお皿を一枚も持っていませんが、ようやくここで出会えてウルトラ嬉。彼女の声は、もう少し低音を太くすればMavis Staplesの声によく似ている。息遣いとかもそっくりだよぅ。
もう1人、初聴で“大当たり”は、 Betty Moorer。Isley Brothers のIt's Your Thing へのアンサーソングだが、へんにいじらず、あのまんまの感じでイナタく歌ってるこのテイクは嬉しい !
あと、このコンピで唯一2曲入っているのが、Little Rose Littleという人。何やら珍しいテープを掘り起こしてきたらしいが、私が苦手な高音系の人ながら、.高めシャウトはちょっといい。元のテープのせいか途中で音圧が微妙に上がり下がりするのは、オフ・センターのアナログを聴いた時を思い出して、ご愛嬌。
ここまで挙げてこなかったその他の曲も悪くはないが、slyに似てたり、後期のThree Degreesに似てたり、B級のblack movieのBGMに使われてそうな曲とか、なんとなくどこかで聴いたことがある感じ。それはそのまま、あの時代のダンス曲っていうことで、好きな人にはバッチリなんだろうと思います。
* 立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は 百合の花
* ざんきり頭を たたいてみれば 文明開化の 音がする

どどいつは、都都逸 都々一とも言われ、江戸時代ぐらいに発祥。七、七、七、五の二十六文字が基本。時に5文字の初句をつけて五、七、七、七、五 の時もある。戦前までは都々逸といえば芸者さんが三味線をひきながらお座敷で唄う余興の芸、俗謡であった。今でも、寄席とか、テレビの“笑点”で、句頭の頭文字の折り込みでみられることがある。
私は短歌や俳句には全く興味がないが、どどいつに惹かれるのは、多分、その歌に近いリズムと、艶話っぽい内容のせいかな。情念のあり方がちょっとSOULっぽいさ。数年ぐらいのサイクルで、ふと思い出して、どどいつ関係の本を探してきたのだが、これまでは手にする機会がなかった。今回、新聞で新刊本の広告を見つけて、即座にゲット。著者はNHKのラジオで、「現代どどいつ講座」として、一般から投稿をつのる番組を長年やっている人らしく、そういえば私もタクシーの中で何度か聴いたことがある。
個人的にはあんまり現代っぽくない歌の方が好きだけど、新旧とりまぜて、まずは私が気に入った句をどうぞ。もっとヤバイものを見たい人はこの本ほか、関連書を買って下さい。
* お名は申さぬ 一座の中に 命あげたい 方がいる
* 岡惚れしたのは 私が先よ 手出ししたのは 主が先
* おろすわさびと 恋路の意見 きけばきくほど 涙出る
* 小指切らせて まだ間もないに 手まで切れとは 情けない
* いやなお方の 親切よりも 好いたお方の 無理がよい
* ぬしと私は 玉子の仲よ わたしゃ白身で きみを抱く
* 惚れた数から 振られた数を 引けば女房が 残るだけ
* うちの亭主と こたつの柱 なくてならぬが あって邪魔
* あきらめましたよ どう諦めた あきらめきれぬと あきらめた
[五初句付き]
* あの人のどこがいいかと尋ねる人に どこが悪いと問い返す
中には、使う文字に制限をかけたものもある。落語家がよくやる言葉遊び。
【数字折り込み】
* 主は二十一 わしゃ十九 四十仲良く 暮らしたい
* 男五人もちゃ五五二十五日 あとの五日は だれと寝る
* 一寸も 離れまいぞと 思うた仲は 主も五分なら わしも五分
【折り込み】 [例: 頭文字が、つゆあけ]
* つめたい人でも夢には通う 逢瀬(あうせ)願って消すあかり
【決め字】[例: 頭文字がほほほほ]
* 本気で言われりゃ本気で聞くが 本気にゃ聞こえぬ褒め言葉
================
さて、都都逸の七、七、七、五という音の並びは、日本人のリズム感、ひいては日本の古い歌謡と密接な関連がある。現に多くの民謡のリズムはこれなんだそうだ。言われてみれば目からウロコ。
* 土佐の高知の はりま屋橋で〜 坊さんかんざし 買うを見た
* 会津磐梯山は 宝の山よ 笹に黄金が なり下がる
* ニシン来たかと カモメにとえば 私ゃ立つ鳥 波に聞け
三三七拍子もそうだが、三とか七とか五とか、西洋音楽にはないリズムが日本人にしっくりするのはどういうことか、と常々思っていたが、この本におもしろいことが書いてあった。
基本は“四拍子”だというのである。発音部の数は五やら七やらだが、日本人が声を出して読めば自然に休符が入り四拍子になるというのだ。(以下、△は休符を示す)。
* △ニシン 来たかと カモメに とえば△
△私ゃ 立つ鳥 △△波 に〜聞け(チョイ)
つまり8小節でうまくおさまるんである。そう考えてみると、三三七拍子も休符入れると4拍くぎりになるね。
チャ・チャ・チャ・△、 チャ・チャ・チャ・△、
チャ・チャ・チャ・チャ、チャ・チャ・チャ・△
お〜 ! すげ〜っ ! ちゃんと割りきれてる !
* ざんきり頭を たたいてみれば 文明開化の 音がする

どどいつは、都都逸 都々一とも言われ、江戸時代ぐらいに発祥。七、七、七、五の二十六文字が基本。時に5文字の初句をつけて五、七、七、七、五 の時もある。戦前までは都々逸といえば芸者さんが三味線をひきながらお座敷で唄う余興の芸、俗謡であった。今でも、寄席とか、テレビの“笑点”で、句頭の頭文字の折り込みでみられることがある。
私は短歌や俳句には全く興味がないが、どどいつに惹かれるのは、多分、その歌に近いリズムと、艶話っぽい内容のせいかな。情念のあり方がちょっとSOULっぽいさ。数年ぐらいのサイクルで、ふと思い出して、どどいつ関係の本を探してきたのだが、これまでは手にする機会がなかった。今回、新聞で新刊本の広告を見つけて、即座にゲット。著者はNHKのラジオで、「現代どどいつ講座」として、一般から投稿をつのる番組を長年やっている人らしく、そういえば私もタクシーの中で何度か聴いたことがある。
個人的にはあんまり現代っぽくない歌の方が好きだけど、新旧とりまぜて、まずは私が気に入った句をどうぞ。もっとヤバイものを見たい人はこの本ほか、関連書を買って下さい。
* お名は申さぬ 一座の中に 命あげたい 方がいる
* 岡惚れしたのは 私が先よ 手出ししたのは 主が先
* おろすわさびと 恋路の意見 きけばきくほど 涙出る
* 小指切らせて まだ間もないに 手まで切れとは 情けない
* いやなお方の 親切よりも 好いたお方の 無理がよい
* ぬしと私は 玉子の仲よ わたしゃ白身で きみを抱く
* 惚れた数から 振られた数を 引けば女房が 残るだけ
* うちの亭主と こたつの柱 なくてならぬが あって邪魔
* あきらめましたよ どう諦めた あきらめきれぬと あきらめた
[五初句付き]
* あの人のどこがいいかと尋ねる人に どこが悪いと問い返す
中には、使う文字に制限をかけたものもある。落語家がよくやる言葉遊び。
【数字折り込み】
* 主は二十一 わしゃ十九 四十仲良く 暮らしたい
* 男五人もちゃ五五二十五日 あとの五日は だれと寝る
* 一寸も 離れまいぞと 思うた仲は 主も五分なら わしも五分
【折り込み】 [例: 頭文字が、つゆあけ]
* つめたい人でも夢には通う 逢瀬(あうせ)願って消すあかり
【決め字】[例: 頭文字がほほほほ]
* 本気で言われりゃ本気で聞くが 本気にゃ聞こえぬ褒め言葉
================
さて、都都逸の七、七、七、五という音の並びは、日本人のリズム感、ひいては日本の古い歌謡と密接な関連がある。現に多くの民謡のリズムはこれなんだそうだ。言われてみれば目からウロコ。
* 土佐の高知の はりま屋橋で〜 坊さんかんざし 買うを見た
* 会津磐梯山は 宝の山よ 笹に黄金が なり下がる
* ニシン来たかと カモメにとえば 私ゃ立つ鳥 波に聞け
三三七拍子もそうだが、三とか七とか五とか、西洋音楽にはないリズムが日本人にしっくりするのはどういうことか、と常々思っていたが、この本におもしろいことが書いてあった。
基本は“四拍子”だというのである。発音部の数は五やら七やらだが、日本人が声を出して読めば自然に休符が入り四拍子になるというのだ。(以下、△は休符を示す)。
* △ニシン 来たかと カモメに とえば△
△私ゃ 立つ鳥 △△波 に〜聞け(チョイ)
つまり8小節でうまくおさまるんである。そう考えてみると、三三七拍子も休符入れると4拍くぎりになるね。
チャ・チャ・チャ・△、 チャ・チャ・チャ・△、
チャ・チャ・チャ・チャ、チャ・チャ・チャ・△
お〜 ! すげ〜っ ! ちゃんと割りきれてる !
Martha RedboneのCDを買ったいきさつは以前の日記に書いたとおりだけど、この人の音楽は何に分類したら良いのか、ちょっと考え込んだ。ソウルの棚に並んでたのは確かだけど。ライナーにはネイティブ・アメリカンとアフロ・アメリカンのハーフとある。アルバムに収められた曲の感じは、R&B(新しい方の)っぽいもの、ロックっぽいもの、カントリーっぽいものと、実にさまざま。 しかも、この人は、声の種類がとても多くて、曲ごとにかなり違う。曲ごとに、色んな声の使い方を試している(遊んでいる)感じだ。だから、どの曲を聴くかによって大分印象が違うと思う。ただ、私の基準では歌は全体的に軽め。いわゆる古いソウルシンガーのような押しはないので、曲がかかったとたん他のことはやめて正座して聴く羽目には陥らず、結局、家事をしながら聴いて、ちょっと気になる曲だけ曲名を確かめる、っていう感じで聴きました。
★★ 試聴可 : 写真をクリックして下さい ★★
●HOME OF THE BRAVE /Martha Redbone (2000)
『あたち、おおきくなったら、おおきなおうちにすみたいの…』っていうまだ舌の回らない幼い女の子の声のイントロ(本人か?)、あら ? 何が始まったの ? と思っているうちに、2曲目Vineyard。黒人音楽っぽくはないが、南部ののんびりしたような雰囲気があってなかなか。カントリーとかの雰囲気に似ている。しかし、3〜8曲目でアレンジが新しいR&B〜ファンクの方向に進んむにつれ、何と表現したらよいのか、今時のR&Bにしては古いし、かといって古い音楽のようでもない、何となくどこかで聴いたことのあるような曲が続くのでだんだん飽きてきた。しかし、後半、曲想は変化する。9.Freeはアコギとの歌い出しが、最近の流行っぽいがふと気づいてみれば、白人のシンガーソングライターのような爽やかさ。10.Liarは60〜70年ごろのポップロックみたいで、おっ、コーラスの積み方(響き)が、Bee Geesに似てるじゃん、なんて思っていると、11.Sarsaparillaのイントロで始まるベースリフはCool Jerkみたい。しかし、あまりに可愛く軽快な歌いっぷりに、これを歌っているのはどんな人なんだろうと、彼女に対するイメージが拡散し始める。12.Heavenはまた声がガラッと変わって古いイギリスのロックのようだ。ライナーには子供の頃から教会でゴスペルに親しみ、ファンクバンドにも参加していた、と書いてあるものの、この人の音楽は、実はもしかしたら、60年代ぐらいのロック/ポップスがルーツなんじゃないか、という印象を持ち始めたころ、13曲目、最後の曲。13.Supermanはお目当てだった曲。やっぱり、ピックアップしていただいただけあって、この曲はこのアルバムの中では一番好きだな。実は、この13曲目、演奏時間が14:50となっているので、疑問に思って真っ先にチェックしたのだが、Supermanの後ろに隠しトラックが入っている。タイトルとか何も記載されていないので、曲名はわからないが、Cinderellaという歌詞が繰り返されているから、ここでは仮にシンデレラと呼んでおく。このシンデレラでは、エフェクターも多用して、色んな声の実験をしている。これを聴いても、彼女が自分の声の多様性を十分に意識して、それを音楽に取り入れようとしているのがよくわかる。相当、変な声使ってます。あ。同じく7曲目でもかなり変なシャウトしててそれを予感させるけど。このシンデレラ、多分、実験ということで隠しトラックなんだろうけど、私はわりと好き。このアルバムの中では一番彼女の“意欲”が見えるような気がする。
●SKINTALK/Martha Redbone (2004)

セカンド・アルバム。ジャケットがまるで別人。っていうんで、写真大きくアップしてみました。ず〜いぶん、垢抜けちゃってます。釣り合いをとるかのように裏ジャケと中にインディアンの民族衣装を着た写真がありますが。1枚目が売れて周囲にいる人や環境がガラッと変わっちゃったんだろうなぁ、と、良いことなのか悪いことなのかわからないけど、老婆心ながら心配したりする。
色々なタイプの曲があり、曲ごとに声が違う、全体的に軽めという印象は1枚目と同じだが、ジャケットの変化に呼応するように、1枚目にあった南部っぽいearthyな感じは影をひそめ、都会っぽい(というほどでもないか)方向へ。今回は奇声は一切なし。曲によって声を使い分けているけど、すべてオーソドックスの範囲内。売る方向として封印されちゃったかな。1枚目同様、全曲をM.Readbone/ A.Whitbyで書いているので、よく似た曲もちらほら。総じて言うと、曲はソウルタイプ、ファンクタイプ、ロックタイプ、という感じか。私が気になるのはもちろんソウルタイプの曲だが、イントロ〜Aメロあたりは感じがいいのに、軽めに歌っているために、結局ウエストコースト音楽のような印象が残るものが多い。しかし、9.Just Becauseのイントロは、ソウルで定石の「語り」から入る感じがいいし、13.UBUはかなり古っぽいオルガンと歌で始める部分でこのアルバムでは かなりソウル度が高い。このオルガン、さすがに気になって急いでクレジット見たら、A.Whitby。つまり、プロデューサーであり、曲を書き、キーボードを弾く、彼女の参謀なんだろう。もしかしたらこの人は60年代ソウル世代の人なのかもしれないな。ここまで書いてきて思ったが、彼女の歌は、前半は濃い目、後半で軽くなる傾向にあるかも。 7.Future Streetなども、歌い出し、かなりいいんだけどな。中盤からどこかで聴いたような気がしてしまうのが残念。ロックっぽい曲は白人歌手かと思うような印象だが、中途半端なファンク曲よりは彼女にとっては自然なような気がする。
そういえば、8.Children Of Loveのアタマでは、ネイティブ・アメリカンの歌謡らしきものが入っているが、考えてみれば初めて聴きました。やはり独特の節回しあり。ただし、私は、アフリカ物の方が好きだな。
ということで、初聴のMartha Redbone、今回2枚のアルバムは、愛聴盤とするには私には少し軽過ぎましたが、一度是非、ライブ(映像でいいから)を見てみたい。録音はおとなしく洗練された方向を目指しているようにみえて、ライブではいなたく真っ黒!!!!!、というのはよくある話。古くはスリー・ディグリーズしかり、初期のダイアナ&シュープリームスしかり。そして、アリシア・キーズ(今回のunpluggedのDVDではなくDiaryプロモ用の非買映像)しかり。これらの人たちについては、ライブの映像を見て、すっかり印象が変わってしまったので、CDだけで即断しないように心がけているのだ。
●HOME OF THE BRAVE /Martha Redbone (2000)
『あたち、おおきくなったら、おおきなおうちにすみたいの…』っていうまだ舌の回らない幼い女の子の声のイントロ(本人か?)、あら ? 何が始まったの ? と思っているうちに、2曲目Vineyard。黒人音楽っぽくはないが、南部ののんびりしたような雰囲気があってなかなか。カントリーとかの雰囲気に似ている。しかし、3〜8曲目でアレンジが新しいR&B〜ファンクの方向に進んむにつれ、何と表現したらよいのか、今時のR&Bにしては古いし、かといって古い音楽のようでもない、何となくどこかで聴いたことのあるような曲が続くのでだんだん飽きてきた。しかし、後半、曲想は変化する。9.Freeはアコギとの歌い出しが、最近の流行っぽいがふと気づいてみれば、白人のシンガーソングライターのような爽やかさ。10.Liarは60〜70年ごろのポップロックみたいで、おっ、コーラスの積み方(響き)が、Bee Geesに似てるじゃん、なんて思っていると、11.Sarsaparillaのイントロで始まるベースリフはCool Jerkみたい。しかし、あまりに可愛く軽快な歌いっぷりに、これを歌っているのはどんな人なんだろうと、彼女に対するイメージが拡散し始める。12.Heavenはまた声がガラッと変わって古いイギリスのロックのようだ。ライナーには子供の頃から教会でゴスペルに親しみ、ファンクバンドにも参加していた、と書いてあるものの、この人の音楽は、実はもしかしたら、60年代ぐらいのロック/ポップスがルーツなんじゃないか、という印象を持ち始めたころ、13曲目、最後の曲。13.Supermanはお目当てだった曲。やっぱり、ピックアップしていただいただけあって、この曲はこのアルバムの中では一番好きだな。実は、この13曲目、演奏時間が14:50となっているので、疑問に思って真っ先にチェックしたのだが、Supermanの後ろに隠しトラックが入っている。タイトルとか何も記載されていないので、曲名はわからないが、Cinderellaという歌詞が繰り返されているから、ここでは仮にシンデレラと呼んでおく。このシンデレラでは、エフェクターも多用して、色んな声の実験をしている。これを聴いても、彼女が自分の声の多様性を十分に意識して、それを音楽に取り入れようとしているのがよくわかる。相当、変な声使ってます。あ。同じく7曲目でもかなり変なシャウトしててそれを予感させるけど。このシンデレラ、多分、実験ということで隠しトラックなんだろうけど、私はわりと好き。このアルバムの中では一番彼女の“意欲”が見えるような気がする。●SKINTALK/Martha Redbone (2004)

セカンド・アルバム。ジャケットがまるで別人。っていうんで、写真大きくアップしてみました。ず〜いぶん、垢抜けちゃってます。釣り合いをとるかのように裏ジャケと中にインディアンの民族衣装を着た写真がありますが。1枚目が売れて周囲にいる人や環境がガラッと変わっちゃったんだろうなぁ、と、良いことなのか悪いことなのかわからないけど、老婆心ながら心配したりする。
色々なタイプの曲があり、曲ごとに声が違う、全体的に軽めという印象は1枚目と同じだが、ジャケットの変化に呼応するように、1枚目にあった南部っぽいearthyな感じは影をひそめ、都会っぽい(というほどでもないか)方向へ。今回は奇声は一切なし。曲によって声を使い分けているけど、すべてオーソドックスの範囲内。売る方向として封印されちゃったかな。1枚目同様、全曲をM.Readbone/ A.Whitbyで書いているので、よく似た曲もちらほら。総じて言うと、曲はソウルタイプ、ファンクタイプ、ロックタイプ、という感じか。私が気になるのはもちろんソウルタイプの曲だが、イントロ〜Aメロあたりは感じがいいのに、軽めに歌っているために、結局ウエストコースト音楽のような印象が残るものが多い。しかし、9.Just Becauseのイントロは、ソウルで定石の「語り」から入る感じがいいし、13.UBUはかなり古っぽいオルガンと歌で始める部分でこのアルバムでは かなりソウル度が高い。このオルガン、さすがに気になって急いでクレジット見たら、A.Whitby。つまり、プロデューサーであり、曲を書き、キーボードを弾く、彼女の参謀なんだろう。もしかしたらこの人は60年代ソウル世代の人なのかもしれないな。ここまで書いてきて思ったが、彼女の歌は、前半は濃い目、後半で軽くなる傾向にあるかも。 7.Future Streetなども、歌い出し、かなりいいんだけどな。中盤からどこかで聴いたような気がしてしまうのが残念。ロックっぽい曲は白人歌手かと思うような印象だが、中途半端なファンク曲よりは彼女にとっては自然なような気がする。
そういえば、8.Children Of Loveのアタマでは、ネイティブ・アメリカンの歌謡らしきものが入っているが、考えてみれば初めて聴きました。やはり独特の節回しあり。ただし、私は、アフリカ物の方が好きだな。
ということで、初聴のMartha Redbone、今回2枚のアルバムは、愛聴盤とするには私には少し軽過ぎましたが、一度是非、ライブ(映像でいいから)を見てみたい。録音はおとなしく洗練された方向を目指しているようにみえて、ライブではいなたく真っ黒!!!!!、というのはよくある話。古くはスリー・ディグリーズしかり、初期のダイアナ&シュープリームスしかり。そして、アリシア・キーズ(今回のunpluggedのDVDではなくDiaryプロモ用の非買映像)しかり。これらの人たちについては、ライブの映像を見て、すっかり印象が変わってしまったので、CDだけで即断しないように心がけているのだ。
ここ数年、UK発の“古い”ソウルのCD化が多くて嬉しいやらくやしいやら。昔のシングル盤がコンピ/オムニバス盤としてCD化される場合は、アナログそのものを持っていない場合が多いので大歓迎だけど、既に持ってたアルバムのCD化、しかも1〜2曲だけ未発表曲やボーナステイクがついてる場合は本当に困る。特に、昔、どうしても欲しくて中古盤屋や通販リストで必死に探し、1万円近くもはたいてようやく手に入れた“貴重なLP”が、あっさりと安い値段でCDになった日には、気持ちは複雑。あの苦労は、あの出費は何だったの!?と疲労感倍増。で、どうするか。…やっぱり、CD買うんですね、これが。で、CDを聴いて、LPは大切に取っておく。なぜって、LPは聴けば聴くほど減りますから。昔、コレクターの人に聞いた話では、“重要な”LPは必ず同じ物を3枚買うんだそうです。で、1枚は聴く、もう1枚はシールド状態のままコレクションとして取っておく。最後の1枚は同じくシールド状態のまま、予備および投資用なんだそうです。レベルは違うが、最近になってLPとCDのダブりに関してはちょっとその人たちの気持ちがわかるようになってきました。ジャケットに関しては、CDはLPには絶対にかなわないので、LPを手放すわけにも参りません。
★★ 試聴可 : 写真をクリックして下さい ★★
ここでご紹介するのは、今秋〜年末にかけて発売された、アルバム・リメイクでない“嬉しい方の”サザンソウルの新CD。
●WHAT WOULD YOUR MAMA SAY? /George Jackson (2005)

まずは、偉大なるソングライターかつシンガーであるGeorge JacksonのMuscle Shoales録音。ここのところ名盤を次々出しているGrapevineから。確か去年ぐらいにも同じMuscle Shoales録音でこの人のデモ・テイクを集めたCDが出たはずだか、それは買ってなくて気になってた。その後ろめたさが加わってか、今回は見つけた途端手に取っていました。お。さすが名門Muscle Shoales, やっぱり、落ち着く音。しかも、James Carr、O.V.Wright, W.Pickett, Clarence.Carter, Otis Clay, Millie Jackson, Candi Staton,Denise LaSalle, …などに数え切れない!くらい名曲を提供してるだけあって、やはりこの人は曲が良いです。個人的には、Ovations時代 のTill I Find Some Wayが入ってるのが嬉しい。なぜかシングル盤持ってるので聞き比べてみちゃったりして。優しいけどベタベタしてない。どぎつく派手に目立つ曲もないが、う〜ん。サザン・ソウルってこんな感じね…、としみじみ思える1枚。
●HOTLANTA SOUL Vol. 3 : Holding the Losing Hand / various (2005)

“新譜”と言っても中身は'70年代録音のシングルコンピ。ただし、未発表曲ザクザクです。このシリーズのvol.1、vol.2に続いて、個人的には、Rozetta Johnson狙いで買っているが、ついにvol.3で、Holding the Losing Hand も入って私の中では完結。KENT様様です。いつもありがと〜 ! 日本盤のオムニバスLP「Deep Soul vol.1」(だったかな ? Atlanticのソウルシンガーを集めたやつ)にこのHolding〜が入ってるのを聴いて以来、Rozetta Johnsonを探しつづけてきたが、他のオムニバスCDにしてもせいぜい、入ってるのはWho Are You Gonna Love ぐらいだった。今回は、4曲も入ってますぅ ! これでシリーズ通して8曲、多分シングル4枚分だな。曲ごとに声の表情に幅があって印象が違うのがおもしろい。彼女がEarly Morning Loveを歌っていたとは知らなかった。Gwen McCraeよりこちらの方が好き。
Rozetta Johnson以外(特に男性シンガー)には、あまり興味はないんだけど、Sam Dees, Bill Brandon、Fredelic Knight、Jimmy Lewis、 Peggy Scott (これはちょっと嬉しい)などの面々が並ぶラインアップはvol.1、2と共通している。つまり、これらの人たちを毎回散りばめて、同じトーンのオムニバスをシリーズとして出してるわけだ。願わくば、人別に編集して、例えばRozetta、Peggyは女性ボーカルとしてvol.1にまとめる、とかしてくれれば、1枚だけ買えばすんだものの…。売る側としてはそういう買い方させない作戦なのね。ちっ。そりゃそうか。
男性ボーカルに興味はない、と書きましたが、それはどうしても歌う立場としての耳で聴いてしまうからであって、Sam Dees自体はやはり良いソングライターだ!と思う。vol. 3は特に彼の手になる曲が多くて、そういう意味でも一貫性があると言えます。うん。サザン・ソウル。
ここでご紹介するのは、今秋〜年末にかけて発売された、アルバム・リメイクでない“嬉しい方の”サザンソウルの新CD。
●WHAT WOULD YOUR MAMA SAY? /George Jackson (2005)

●HOTLANTA SOUL Vol. 3 : Holding the Losing Hand / various (2005)

Rozetta Johnson以外(特に男性シンガー)には、あまり興味はないんだけど、Sam Dees, Bill Brandon、Fredelic Knight、Jimmy Lewis、 Peggy Scott (これはちょっと嬉しい)などの面々が並ぶラインアップはvol.1、2と共通している。つまり、これらの人たちを毎回散りばめて、同じトーンのオムニバスをシリーズとして出してるわけだ。願わくば、人別に編集して、例えばRozetta、Peggyは女性ボーカルとしてvol.1にまとめる、とかしてくれれば、1枚だけ買えばすんだものの…。売る側としてはそういう買い方させない作戦なのね。ちっ。そりゃそうか。
男性ボーカルに興味はない、と書きましたが、それはどうしても歌う立場としての耳で聴いてしまうからであって、Sam Dees自体はやはり良いソングライターだ!と思う。vol. 3は特に彼の手になる曲が多くて、そういう意味でも一貫性があると言えます。うん。サザン・ソウル。

THE GREAT AMERICAN SONGBOOK
● vol.3. Stardust... (2004)

● vol.4. Thanks for The Memory (2005)
これを初めて聴いたのは、10月末、渋谷の百軒店通り奥にある古いロック喫茶だった。あの店の1階席は、木でできたハコと大きなスピーカーのせいか、トレブルが柔らかく、すごく落ち着く音がする。そのせいでこのアルバム、最初は少しハスキーなジャズ女性ボーカルかと思った。1〜2曲聴いて、もしや ?、と疑い出していたころ、お店のマスターがわざわざお出ましで、なんとまぁ、ロッド・スチュワートの新譜だという。で、そのつもりでさらに聴いていると、これまでの彼に対する先入観(…とはいえ、うんと流行った曲以外はよく知らないのだけど)とは大違いで、とても素直な歌い方がすっかり気に入った。折しも、私も大人化計画の一環としてジャズの小唄に挑戦しようとしてる最中なので、ジャズ初心者としては参考になるかも、と買ってみた。黒人歌手以外の物を買うのは人生で何度目だろうか、というくらい私にしては珍しい。
最初に買ったのはvol.4の方。こっちは正真正銘出たばかりで、平積みになってたので、それを掴んだわけ。帰って聴いてみたら、全体的なトーンは似ているものの、思っていたのと印象がちょっと違う。で、慌てて調べたら、あの日に聴いたのはvol.3の方だとわかり、追加購入。
全体的にリラックスして 力みがなく、よい歌だと思う。いつも聴いている音楽と比べて、バックが軽いのがちょっと気になるといえば気になるけれど、ゆったりするシーンで聴くにはこれくらいでちょうどいいのかもしれない。曲をヒネらず、聴く側を素直に聴く気にさせる、というのはなかなかなものだ。シンプルなことって、案外と難しいんだよね。ということで、お食事時に聴くのにちょうど良いかな、という感じ。かなりいい雰囲気になります。ただし、焼き魚と味噌汁の日ではなくて、ぜひ洋食で。
vol.4もvol.3と同様で悪くはないのだが、女性シンガーとのデュエットが多いのと、選曲内容のせいで私にはちょっと甘めかな、という印象。同じ洋食でもクリスマスの日にどうぞ、っていうところでしょうか。
Great American Songbook というシリーズだけあって、輸入版でも冊子に歌詞がついている。皆で一緒にスタンダードを口ずさみましょうという心遣い ?
たまには、こんなのも悪くない、と素直に思わせられるアルバムでした。それとも私がそんな歳になったのかな。
注意点は1つ。これを聴く時は、なるべく大きなスピーカーセットで。古い音楽は昔ながらの大きなスピーカーで聴くに限る。
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