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ディープ・ソウル・シンガーLEOの音楽日記
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PERSONAL WOMAN / Rozetta Johnson ( 2007 )
私にしてはあんまりにもハイペースでライブが続いてしまっていたので、“資料”や“ネタ探し”としてではなく音楽を聴くのは、実に約3ヶ月ぶり。
その間、買ったけど聴いてないCDは30枚ほどあるけど、それは後回し。
だって、 Rozetta Johnson をまとめたCD見つけちゃったんだもーん!
今月出たばっかりらしいです。1970-1975年のclintoneレーベルでの録音コンピ。

PERSONAL WOMAN / Rozetta Johnson ( Soulscape 2007 )

初めてソウルを聴き始めた頃、“教科書”として指定されていた(笑)オムニバスLP、Soul Deep vol.1でHolding A Losing Handの歌声に惚れ込んで以来、オムニバスCDなどで名前を見つけるたびにちょこちょこ集めていた Rozetta Johnson 。 これほどまとめて聴けるなんて嬉しい。そういえば、2年前にブログ書き始めた頃、HOTLANTA SOUL Vol.1~3に散りばめられた彼女の曲をせっせと買い集めながら、『どうせなら、こんなにチョビチョビと散らさないで彼女の曲を1枚のCDにまとめてくれ!』と吼えた覚えがあるが、願いが天、いやUKに通じたか。叫んでみるもんだ(笑)

ちなみに、このCD、見慣れたgrapevineのロゴマーなのに、Soulscape という聞いたこともないレーベル名。ありゃりゃと思って調べたら、今年の6月、Grapevineグループ傘下にvintage soul専門に扱うレーベルとして新しくできたそうです。男性モノには手を出す余裕がないので気になりつつも放っておいたBill Brandon、Tony Bordersもここから出てたのね(汗)。


ジャケット・デザインは悲しいほどチープ。ジャケ写真、やや不鮮明とはいえ、以前、Hotlanta Soulに出ていた写真と印象大分違うけれど、わりと最近のものでしょうか。 Rozetta Johnson さん、さっぱりとして気持ちのよさそうなオネエさんですね。
加えて今回のライナー、 Rozetta へのインタビューを元に具体的なエピソードが多くてめちゃくちゃ面白かった。正直な発言続出で、笑いました。以下抜粋しつつ。


Rozetta Johnson は、アラバマ生まれ。本来は「s」の入った Roszetta (そういえば、Hotlanta Soulのvol.3では、「s」入りの Roszetta Johnson のクレジットになってましたっけ)だが、誤記が多いため、 Rozetta に統一されたとのこと。
幼い頃、両親が離婚、牧師の祖父と熱心なカトリック信者の祖母の下で育てられゴスペル音楽に囲まれて育ったが、17歳の時にアラバマの“都会”バーミンガムへ出る。ある日、そこの401クラブで Mitty Collier が歌うのを見て、『私だって同じくらいうまく歌えるわ』と支配人を説き伏せて、オーディション代わりに歌わせてもらったのが唯一知っていた Over the Rainbow。正式に採用され、401クラブで、ジャズのスタンダード曲からアレサのヒット曲などを歌い、グラディス・ナイト、ジョニー・テイラー、カーラ・トーマスなどの前座も務めた。
1st シングルは、 Rozetta Johnson & the Organettes 名義の Understand My Man / Willow Weep For Me ( NRC /1961)、続いて、The Hurts / It's Nice To Know (Jessica / 1965 - 後にAtlanticからリリース - The Girls Got Soul - 写真右- に既収)
401クラブで名声を確立していった Rozetta は、1970年にShowtimeプロダクションのJess L.Lewisに認められ、傘下のClintoneのレーベルから、6枚のシングルを出すことになる。それが今回の1~12で、Clintonでの6枚のシングル盤両面がリリース順に配置されている。

2、4、6、7、8を初めて聴きました。そして今回の未発表曲は14、15、16。(13については、Hotlanta Soul(KENT/1988)に未発表曲として既収)。ただし14.You Better Keep What You Gotについては、今年7月に2.Mine Was Realとのカップリングでshotgun shotレーベルからシングルが先行(?)リリースされているとのこと。7、8(4枚目のシングル)以外は、すべて Sam Dees がプロデュースに関わっている。

Clintoneでの1枚目となる1と2(1970)。慣れないせいなのか、まだ若いのか、全体的に歌は軽く、語りもぎこちない。アレンジャーDan Warrenの『もっと黒く歌えんのか?』のダメ出し連発で、疲労困憊するまで歌わされたとか。さすがアラバマというお土地柄(笑)。そんなエピソードを聞いちゃうとNGテイクがどんなだったのか是非聴いてみたいものだ。
1は後半の2回目転調あたりからちょっと生き生きしてくるがキーの問題だろうか。2はそれよりは勢いがいい。

2枚目シングルは3と4(1971)。バラード物+リズム物のカップリングが効を奏してビルボードで45位に。
3は、実にうまく出来ている曲で、歌詞がストレートに入ってくる。ヒットするのもなるほど。『おはよう、あなた。昨夜は眠れたの? 昨夜は何時に帰ってきたの?もう決めてほしいわ。誰を愛していくつもりなの。』。その“誰”という部分のWho-----が耳に残る。がはは。笑う曲ではないのだが、笑ってしまった。こういうストーリーは彼女に向いているのだろうな、と思う。
4はシンプルな8ビートだが、気持ちよく聴けてなかなかいい感じ。ただし、この曲、もとの録音がそうなのか、このCDでの編集がそうなのかは不明だが、フェイドアウトが速く終わり方がかなり唐突。ちなみに、Hotlanta Soul vol.3 にも収録されている曲たちを比べると今回の編集盤、ちょっとずつ演奏時間が短いです。

3枚目シングルの5と6(1971)。同じく黄金のスタイル、バラード物+リズム物のカップリング。
5は聴きなれてるせいかやはり一番安心する。3と同様、“不実な男に対して泣き寝入りしない”ストーリーは彼女に向いているのだと思う。
6は、曲はチープだけれど、こういうリズム物での Rozetta の元気の良いシャウトぶりはなかなかいい。401クラブでアレサのカバー曲をよく歌ってたという様子が思い浮かぶ。今までそういうイメージはなかったが、こういうのを聴いていると、案外60年代後半のR&B曲が似合う人だったのかもしれないとも思えてくる。

Sam Dees が関わっていない4枚目シングルの7と8(1972)。両面カバー曲で、 Rozetta 自身は大して気に入っていなかったらしい。
7は Bee Gees の曲で、かなりたくさんの人がカバーしている名曲。歌は悪くはないとは思うのだが、アレンジがオリジナルのものから大して工夫もされていないこともあり、カラオケでとりあえず歌っているような印象も。
8はアレサのカバー。 Millie Jackson の中途半端なファンク Strange Thing みたいな印象だが、私は案外こういう曲は好きなタイプ。6と同様、この曲の歌い方にもアレサの影が見られる。

5枚目となる9と10(1972)
このCD、こうして曲をリリース順(ほぼ録音順?)に聴いてくると、9ではかなり声に余裕と貫禄が出てきたのがよくわかる。かなり自由に歌えている感じだし、語りも1とは雲泥の差の自然さ。
ところで Rozetta は10については、自分が吹き込んだことを覚えておらず、401クラブのバックコーラスの誰かが歌ったものではないかと言っているそうな。そう言われてみると声の調子とかも確かに別の人にも聞こえないでもない。よりによってそんな曲をCDのタイトルに選ぶのってどんなものなんだろうか(笑)。

最後の6枚目シングルであり、唯一A面がバラードでない11と12(1975)
11は、 Sam Dees が George McCrae の Rock Your Baby に触発されて作ったアノ曲。後(1978)にGwen McCraeが歌ってヒットさせるが、このライナー読むまでこっちが先だったとは知らなんだ。期待に反してヒットしなかったらしいがバックがあまりにチープなせいか。歌は好きだけれど、思うに Rozetta ってあんまり男性を甘く誘うような人ではないのだろう。後半、I like it! I like it!と連呼してる部分にはちょっと苦笑。いや…そんなに力説しなくても…。
Sam Dees に加え Fredric Knight をプロデュースに迎えた12のバラードはすばらしい!今回聴いた中で一番好きかも。曲も素晴らしい。

1~12がほぼ録音順だとすると、わずか5年という短いレンジだけど、彼女の声も歌い方もかなり変わっており、それから類推するに、13は声も太くなっているしわりと後の方の録音ではないだろうか。声自体は悪くなく、少し迷いながらではあるがわりと自由に歌えているものの、アレンジがチープすぎてデモ・テイクみたいな仕上がりでちょっと悲しくなる。何といっても Sam Dees が弾いてるらしきキーボードがあまりにヘタすぎ。とはいえ、こんな風に曲を作っていたのか、という意味では、曲の原型をみたようで興味深かったけれど。
14は Sam Dees + Frederic Knightプロデュースとなっているので、12と同時期の録音かもしれない。歌にかなり勢いがあり、カッコイイんじゃない?シャウトしまくりだが最後まで歌い切れている。
続く15は1と歌い方が似ていて少し線が細い可愛い子ぶりっこなのでごく初期の録音か。
16は、タイトルから見ても The Temptations の Papa was a Rolling Stone に触発されたようなサウンドの曲だけど、なかなか面白い。このトーンでの歌い方はこの曲のみなのでいつ頃の録音かわからないけど、このくらい力抜けた曲を他にも聴いてみたかった。でも、この曲もバックのサウンドはチープでもったいない。

1975年の6枚目が最後の録音となってしまった Rozetta 。音楽業界での経験に対する不満は強いらしく、『プロモーションがよければもっと売れたはずなのに会社は全然面倒を見てくれなかった。せめてもっとツアーができればよかったのに。シカゴかデトロイトとかに行けばよかったわ。』とコメントしているらしい。ご不満もごもっとも。確かに、こうしてまとめて聴くと、手抜きなのかミュージシャンのセンスが悪いのか、バックのアレンジにもお金がかかってない安直な感じの曲が多くて、あんまり会社に大事にされていなかったのかも、と思うと実にもったいない。
とはいえ、その後、 Rozetta は4人の子育てをしながらアラバマ大学で学んだ後、教職につきながら、週末は教会や地元のクラブで歌い、『音楽はパートタイム、でもお金が全てではないし音楽に携われることこそが幸せ』と言っている。2003年に仕事をやめてからは、日本にもゴスペルグループのメンバーとして来日したとのこと。また現在はジャズ・クラブでダイナ・ワシントン、エラ・フィッツジェラルドなどのジャズ・スタンダードを歌っているそうだが、年月を経て円熟したであろう現在の彼女の歌も是非聴いてみたいものだ。


1. A Woman's Way
2. Mine Was Real
3. Who Are You Gonna Love (Your Woman Or Your Wife)
4. I Can Feel My Love Comin' Down
5. Holding A Losing Hand
6. Chained And Bound
7. To Love Somebody
8. Can't You Just See Me
9. How Can You Lose Something You Never Had
10. Personal Woman
11. (I Like Making That) Early Morning Love
12. It's Been So Nice
13. I've Come Too Far With You (To Turn Back Now)
14. You Better Keep What You Got **
15. For That Man Of Mine *
16. Mama Was A Bad Seed *
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