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ディープ・ソウル・シンガーLEOの音楽日記
The Soul Searchersの出発点 !
 相当遅いですが、明けましておめでとうございます(笑)。
 実は、このブログは、本体ウェブであるLady Soul LEO webの1コーナー「音楽日記」として運営しているもので、気になった音楽の話題があった時だけ更新、というスタンスになってしまっているので、もはや日記という感覚がまったく失せている私ですが、特にこちらだけでお会いする皆様、これに凝りず、今年もよろしくお願い致します。

 さて、もう昨秋のことだけれど、またもやUKのSoul Brotherのおかげで、あの、私の大・大・大好きなChuck BrownのSoul Searchers時代の1stと2ndアルバムが初CD化 ! というニュースを聞いて即予約購入したのだ。本来だったら、嬉しそうにいち早くここでご紹介するところだったのだが、そうね、私が勝手に予想していたのと、かなり違うサウンドだったのよ。考えてみれば、BUSTIN' LOOSEで大ヒット飛ばすよりさらに前、もちろんGo-Go ではない。で、ちょっと気持ちが失速して、この時期になってしまったのだが、Chuck Brownファンとしては、ここはやっぱり一応、書いておこうかな、と。(Chuck BrownとGo-Go musicについてはこちらもどうぞ。)

■ WE THE PEOPLE / The Soul Searchers (2006/1972)

 私が初めて買ったChuck Brownのアルバムは1986年の“LIVE”で、以来病みつきになって彼らのアルバムはかなり探したのだが、それ以前にこんなアルバムがあるなんてこと自体もそもそも初耳でした(後で気づいてみれば、2005年のベスト盤には、We The People、 Blow Your Whistleがちゃんと取り上げられていたのだが当時は気づかず)。
 この1stのジャケ写真でも、Chuckが真中に映ってるわけではないし、両アルバムともアーチスト名としてはChuck Brownの名前が入らない“The Soul Searchers”名義。しかも、1972年の1st アルバムWE THE PEOPLEの方では、Charles (Chuck) Brown (lead vo, gtr)としてクレジットされている。Charles Brownといえば、あのハンサムで有名なブルース・ピアニストの方を思い浮かべてしまうから、2枚目以降は、Chuckで通すことにしたのだろうか。
 どうしても、Soul Searchersの黄金期(私の中での?: 1985〜1991)の基礎となったものが見出せるかどうか、という比べ方になってしまうのだが、まずメンバーとしては、John Buchannan (trombone, piano, perc, vo, synthesizer)とDonald Tillery (trumpet, perc, vo)の名前が既に見られる。なるほど、この2人は創生期からのダチだったのか。そしてこの頃から、金管のリフが鳴って曲をピッと引き締めるようなサウンドが指向されてたんだ、とちょっと納得。特にJohn Buchannanの方は、ピアノやシンセも扱うようだし、曲もたくさん書いてるし、その後のアルバムでも上の方にクレジットされているので、重要なメンバーだったのかもしれない。もちろん、Go-Go時代の特徴をなすあの凄いドラマーたち、Ricky D. Wellman、Juju Houseたちとは出会っていないわけだが、少なくとも、バンド編成として“コンガとパーカッションは必須”、の態勢は既に準備されている。

 さて、音だが、簡単に言ってしまうと、この時代にありそうな“フツーの”ファンク〜ディスコ、という感じか。“フツー”とは失礼な言い草だが、私はダンス音楽が好きとはいえ、実はディスコ音楽は全然わからなくてちゃんと聴いてきていないので、うまく表現できないのだ。ただ、私の知ってる範囲でいえば、特に1stの WE THE PEOPLEの方は、JB'sやKool & the Gang,、そしてもしかしてSly & the Family Stoneあたりのサウンドにも色目を使いつつウロウロしている感じ。5曲目では、JBのThinkも取り上げているが、グルーヴ感というかタイム感がちょっと中途半端なのは否めない。後年になって、ChuckはあちこちのインタビューでGo-Go swing というジャンルを生み出した時のいきさつとして、『ディスコ音楽は速すぎて、お客たちは汗だくになって踊りたがらず、すぐに座ってしまう。だから、俺たちは、テンポを半分に落としてずっと踊り続けられるようにしたのさ。Go-Goっていう名前は止まらない(it never stops)っていう意味で名づけたんだ。』と言っている。それを考えると、この頃はお客さんもあんまり踊ってくれてない時代だったのね(ゴメンナサイ、Chuck様)。ただ、アルバムのタイトルにもなっている1曲目のWe The Peopleでは、Chuckお得意のラップというかライムというか早口言葉というか、激しく韻を踏んでリズムを強調した高速のフックがあって、これは間違いなくChuckの原点 ! 、と思わずにんまり。Chuckのギターのキレは気持ちいい。
≪WE THE PEOPLE≫ 1. We The People / 2. Your Love Is So Doggone Good / 3. It's All In Your Mind / 4. Soul To the People / 5. Think / 6. 1993 / 7. When Will My Eyes See / 8. Blowout

■ SALT OF THE EARTH / The Soul Searchers (2006/1974)

 2ndのSALT OF THE EARTHは、個人的には1stより少し聴きやすかった。メンバーはほぼ同じだが、バンドとして大分確立され、自信もつけたような感じ。ちなみに、このアルバムからは、Blow Your Whistle、 Funk To The Folks、Ashley's Roachclipなどの曲がLL Cool J、Run DMC、Ice T、Ice Cube、Public EnemyといったHip Hopのミュージシャンたちによって数多くサンプリングされていて、Chuck BrownがGo-Goだけでなく“Hip Hopのゴッド・ファーザー”と言われる由縁となる、その方面では記念碑的なアルバムとなっているらしい。
 We The People同様、早口言葉が炸裂する2曲目のBlow Your Whistle、Go-Goを聴きなれた耳には、音が詰まり過ぎてややせわしなく感じるが、これが既にChuckの“売り物”のワザだったのは間違いない。そして、3曲目のバカラックの有名曲、Close To You。ここでは、Chuckが後年、“ジャズ・アルバム(?)”で発揮したのと同じ甘々路線の歌唱を披露している。何せ、彼自身のアイドルはフランク・シナトラだと言うし、音楽のキャリアをジェリー・バトラーのバンドのギタリストとしてスタートした人であるから、この頃からこんなことやりたがっていたんだなぁ、と苦笑。ライブ・バンドだったゆえ、チーク・タイム用選曲という意味合いもあったのかもしれない。色々と試行錯誤しとるなー。ところで、この曲と、8曲目のWe Shareでは、Chuckではないメンバーが何とファルセットで歌を入れている。記載がないのでわからないが、クレジットからみて、例の主要メンバーであるJohn Buchannan、Donald Tilleryか1枚目にはいなかったBennie Braxton (org)のうちの誰か。特に、Close To Youのデュエットは、初め女性かと思って、Eva Casidyとのデュエット“OTHER SIDE”を思い出したぐらい。また、Chuck Brownには、'60年代にLos Latinosというラテン・バンドに在籍していたという経歴もあるのだが、6曲目のWindsongは、後年のGo-GoでのChuckの魅力の1つでもあるラテン風味の歌唱の原点である。ただし、この曲や、1stも含めての他の何曲かで使われているシンセサイザーの効果音(?)は、残念ながらどう考えてもセンスが悪いと思うんだが、どうでしょう。これもこの時代の試行錯誤だったのかなあ。
≪SALT OF THE EARTH≫ 1. I Rolled It You Hold It / 2. Blow Your Whistle / 3. Close To You / 4. Funk To The Folks / 5. Ain't It Heavy / 6. Windsong / 7. Ashley's Roachclip / 8. We Share / 9. If It Ain't Funky

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さて、ここでまた新たに嬉しいお知らせが !
詳細はまだよくわからないが、何と、Chuck Brownの新譜が2007年4月24日に出るらしい !
Chuck Brown爺さん、たしか、もう70歳 ? 71歳 ? これは快挙です。
その名も、WE'RE ABOUT THE BUSINESS 。いつものRaw Ventureから。

もちろん、即、予約よ ! おお。嬉しいなぁ。間違いなく、必ず出してね。Raw Ventureさん。
…なんて思いを馳せながら、ふと鼻歌を口ずさんでいるのに気づいた私。それは、あれだけフツーだの何だの言ってた1枚目のWe The Peopleの早口フックだったよ。いつの間にか染み込んでる。大笑い。
やっぱり、愛してるわ、daddy, Chuck Brown !


※追記 WE'RE ABOUT THE BUSINESSについては、コチラ
Comment
≪この記事へのコメント≫
リュウさん
新譜は期待ですよ〜。
って情報はまだ何もないのですが。(笑)
でも、65歳のライブでも元気そうだったので、あの調子なら大丈夫なはず。
そして、ゆるゆるファンクはもしかして、爺様たちのためにあるのでは、と思っております。
春が楽しみです !
2007/01/30(火) 22:49:01 | URL | LEO #-[ 編集]
>あれだけフツーだの何だの言ってた1枚目のWe The Peopleの早口フックだったよ。いつの間にか染み込んでる。

これ良くわかります!!(笑)
普通だななんて思っていて、ふと口ずさんでいる自分♪
なんだ、結局好きなんじゃんて♪

新譜チェックしますね〜。
2007/01/30(火) 21:52:20 | URL | リュウ #-[ 編集]
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