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a benefit album OUR NEW ORLEANS 2005 (2005)
neworlenas.jpg

 昨年8月末にNew Orleansを襲ったハリケーン・カトリーナの被害に対する支援活動は、各所で行われているが、これは、まさに彼の地のミュージシャン自身たちの演奏による“benefit album”。


 このCDの売上げ収益はHabitat for Humanity(貧困地域への住居構築援助を行うキリスト教系のNGO団体)に寄付される。

 秋頃からずっと噂は聞いていて、昨年の12月初めに即買ったのだが、ライブ準備に集中してたのと、師走の慌しさと年末年始をはさんで、今まで全くCDを聴く余裕がなかった。ようやく聴けてよかった ! 実にいいアルバムだ。

 さて、このアルバム、とにかく、“素”のNew Orleans音楽がつまっている、というのが第一印象。

 これまで、ここに収録されている人たちのアルバムはだいたい聴いてきたし、New Orleans 音楽のコンピレーション/オムニバス盤もかなり持っている。しかし、もしかしたら、それら個々のアルバムよりずっと、このアルバムはトータルによくNew Orleans音楽を表しているのではないだろうか。
 ミュージシャンというのは、アルバムを出すとなれば、それまで自分を培ってきたさまざまなものを土台にした上で、そのアルバムならではの何らかの意図をこめるものである。常に新しい音楽を求めているものなのだ。
 しかし、このアルバムは実にシンプル。新しくアピールするアルバムを作ろう、というような妙な力みなどがなく、「音楽の町New Orleansで育まれ、いつでもそこにある音楽」そのものが表現されている感じ。このアルバム発売の主旨はもちろん、被災約3週間後にレコーディング開始という準備期間の短かさなどがかえって良い方向に作用して、あれこれ考えずに音楽に向かわせているのだろう。伝統的なジャズ音楽の要素、クレオールの世界、南部的な時間の流れ方、そこに住む人々の活気と力強さ、そんなものが満載。常に新しい音楽を生み出そうとするプロのミュージシャンというよりは、そこに住み、日々暮らしている個人として、平常に自分たちの音楽を楽しんでいる様子を披露してくれている感じだ。(5曲目のエンディングとかね。いつもこんな感じでやってるんだろうなぁ、と思わせる。)

 Allen Toussaint、Dr. Johnのあの個性的な世界から始まって、どの曲も本当にすばらしいが、個人的に特に印象に残ったのは、まずは#3~#7の並び。Irma Thomasは、自分のヒット曲ではなく、やはり洪水のことを歌った古いBessie Smithの曲、Back Water Bluesを淡々と歌う。最後の“I can't live there no more. There ain't no place for a poor old woman to go.” という歌詞に打ちのめされた後、Davell Crawford( "Sugar Boy" Crawfordの孫)によるGospel、そしてBuckwheat Zydecoの重厚な葬送マーチが続く。ここまでですでにかなりぐッと来る。
 ところが、続くDr. Micheal Whiteでは、冬の後に生き物たちが芽吹くような明るい兆しが見えるようだし、さらにWild Magnoliasは、この地に独特な、何があっても力強く生きていくというような生命力の強さを教えてくれる。Geechieさんのbass drum の力強さは相変わらず唯一無比 !
 Eddi Bo、BeauSoleilのベテラン爺さんたちも相変わらずお元気そうで涙がでそうだし、同じくベテランCarol Franはフランス語の歌の途中で、「translation(翻訳)!」、と叫んで英訳詞をはさむところが実にNew Orleansらしい。(ちなみにタイトル.Tou' les jours c'est pas la memeは、Everyday is not the sameという意味です。思わず久々にフランス語の記憶掻き集めてリスニングに励んでしまいました。仏英どっちの歌詞でも音楽的に違和感ないのがさすが。)
 そしてアルバム後半、#13のCharie Miller によるPrayer for New Orleansから#14のWhat a Wonderful Worldも圧倒的。さらにAllen Toussaintのピアノ・ソロに続いて、#16を聴き終わると、静寂の余韻が。

 とにかく皆様もNew Orleans らしいこのアルバムを是非 !
 今まで、New Orleans 音楽を聴いたことのない人には是非この1枚を薦めたい。あ。もちろん、New Orleans 音楽を好きな人には言うまでもなく、です。これで寄付できるっていうのも素晴らしいが、音楽的にもこの内容ですから。 私もさらに何枚か買って、色んな人へのプレゼントにしようかと思っております。

 ところで、このCD、windowsパソコンでは聴けません(少なくとも私のパソコンではダメでした)が、Macでは聴けました。注意書きは見当たらないようですが、相性があるかもしれないので、パソコンで音楽を楽しんでおられる方はご注意下さい。
 結局は、せっかくなので古い大きなステレオ・セットで聴いたわけですが、おかげで、一層心地よい空間にひたることができたのであります。めでたし、めでたし。
★★ 試聴可 : 写真をクリックして下さい ★★

1.Yes We Can Can - Allen Toussaint
2.World I Never Made - Dr. John
3.Back Water Blues - Irma Thomas
4.Gather by the River - Davell Crawford
5.Cryin' in the Streets - Buckwheat Zydeco
6.Canal Street Blues - Dr. Michael White
7.Brother John Is Gone/Herc-Jolly-John - Wild Magnolias
8.When the Saints Go Marching In - Eddie Bo
9.My Feet Can't Fail Me Now - Dirty Dozen Brass Band
10.Tou' les jours c'est pas la meme - Carol Fran
11.L'Ouragon - BeauSoleil
12.Do You Know What It Means to Miss New Orleans - Preservation Hall Jazz Band
13.Prayer for New Orleans - Charlie Miller
14.What a Wonderful World - The Wardell Quezergue Orchestra featuring Donald Harrison
15.Tipitina and Me - Allen Toussaint
16.Philharmonic Louisiana 1927 - Randy Newman and the Louisiana Philharmonic Orchestra with members of the New York


*****
ちなみに、発売レーベルNonesuchのサイトで、試聴およびメイキング映像を見ることができます。
http://www.nonesuch.com/Hi_Band/index_frameset2.cfm?pointer=neworleans.jpg
(試聴は、アルバム名をクリックして「Listen to this Album」から、映像は試聴の画面の最下段にある「Watch the OUR NEW ORLEANS video」から。)
 メイキング映像にはJoe Henryなども映っていて、雰囲気といいトーンといい、以前ご紹介したBELIEVE TO MY SOULのメイキング映像を彷彿とさせる。同じスタッフかも。
Comment
≪この記事へのコメント≫
リュウさん、お久しぶりです。
そうなんです。これは正真正銘、“買い”ですよ。
聴かれれば、感慨ひとしお、間違いなしです。
久々にトータルで良いコンピ聴いたっていう感じです。
是非 !
2006/01/12(木) 22:46:04 | URL | LEO #-[ 編集]
お久しぶりです!
Allen Toussaint !久しぶりに名前をきいたという、何か感慨深い物があります。それに Dr. John !
また、欲しくなってしまう面々が・・・・・。          LEOさんのコメントを読むと、買わなきゃ!みたいな不思議な力があります。(自分の言い訳だったりして・・)
また、来ます。
それでは!
2006/01/12(木) 08:39:47 | URL | リュウ #-[ 編集]
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